Quantcast
Channel: 期待値 –すろぱちくえすと
Viewing all articles
Browse latest Browse all 15

パチスロの期待値って本当は収束しない?【再アップ】

$
0
0

質問・回答

参考になると思ったので、
以前の記事を再アップしました!

期待値の収束について解説しています。

いつも参考にさせて頂いてます。

自分は20スロで打つ台がなければ5スロを打つのですが、最近は20スロで負けて5スロで勝ってしまうんです。
これは20スロで貯めた期待値を5スロで放出してしまってますか?

なるべく20スロと5スロではかぶらないように違う機種を打つようにはしてるのですが、そもそも期待値って機種を超越して貯まっていくものですか?

自分は北斗転生で貯めた期待値は北斗転生でしか放出しないという考えなのですが、伊達めがねさんは期待値に対してどういった考えですか?
長文失礼しました。

期待値は収束しない?

期待値は数学的な考え方なんで、個々人の考え方など存在せず、すでに答えがあります。
ですが、説明するのも案外難しいんですよね(;´∀`)

期待値というものは打った場合に見込める平均の値なので、出る結果とは異なります。

例えば、1年で期待値100万稼いだにも関わらず、実際の収支は-100万円だったとします。
この場合に期待値が収束し、来年100万稼いだら、期待値通り2年で200万に収束する(その年の収支が+300万になる)という考え方は間違っています。

当たり前ですが、前年1年間の結果がどのようであっても、来年の期待値100万の価値は100万でしかありません。

もっと簡単な例をあげるとすれば、サイコロです。
例えば、サイコロを10回振り、10連続で1が出たとします。
この場合、次のサイコロで1が10連続ででた分456などの値が出やすくなりますか?

変わらないですよね?

10回振ったサイコロの出目期待値は(1+2+3+4+5+6)/6×10で35です。
10連続で1の場合、本来の期待値よりも25の欠損があります。

だからといって、その欠損は次回のサイコロの出目に何の影響も及ぼすことはありません。
この場合の次回10回試行期待値も変わらず35です。

これは確率のゲームであるパチスロ・パチンコも同様といったわけです。

期待値の収束とは

では一般に言われる期待値の収束とは何を示しているのでしょうか。

期待値2000円 勝率33% シミュレート

試行回数50回

50回シミュレート

試行回数1000回

1000回シミュレート

上の50回試行では「期待値10万稼いだのに10万負けた、遠隔だ!」となる(?)訳ですが、1000回試行のほうを御覧ください。
長期的視点で見ると、大した事象ではなかったこととなります。

長期的に期待値を稼ぎ続けることができれば、短期的な欠損・余剰は目立ちにくくなります。

長い目で見ると、欠損は紛れてしまいます。
期待値の結果を平均に近づけるためにも試行回数がやはり重要になってきそうですね。

ただ、目立ちにくくなるだけで、短期的なその欠損は返ってくるわけではありませんし、ましてやかなりの余剰を出したからといって、次回の試行の欠損が多くなることなんてあり得ません。

世間一般で言われる「期待値の収束」は間違った解釈をされている場合が多いです。
期待値の収束とは、圧倒的な量による平均値への大きなベクトルにより、誤差が紛れることを示していると言えそうです。

WIKIPEDIAをざーっと見てみたのですが、近いのはこれかなと思います。

大数の法則

ある試行において事象が起きる確率(数学的確率、理論的確率などともいう)が p であり、その試行は、繰り返し行ったとしてもある回の試行が他の回の試行に影響を及ぼすことがない(独立試行)ものとする。このような前提条件の下で、その事象が起きる比率が試行回数を増やすにつれて近づく値(統計的確率あるいは経験的確率)は p である。つまり、各回の試行において各事象の起こる確率というものが、試行回数を重ねることで、各事象の出現回数によって捉えられるというのが大数の法則の主張するところである。
例えば「コイン投げ」、つまりゆがみも偏りもない”理想的なコイン”を投げて出る表裏を当てるゲームを行うとする。ここで、”理想的なコイン” とは「それを投げるとき、各回の試行において表が出る確率も裏が出る確率もともに 1/2 である」という確率モデルそのもののことである。このとき、コイン投げの試行回数を限りなく増やせば、表が出る回数と裏が出る回数の比率はどちらも 1/2 に近づく。実際にコイン投げをしたとき、(微視的に)一部分だけ見たときには出方が偏って見えることがあったとしても、全体として(巨視的に)見れば、試行結果というものは各事象の起きる確率によって支配されているのだ、ということもできる。

ようするに、回数を増やせば確率通りになる、その時の誤差(欠損・余剰)は長い目で見たら取るに足らないものだよというのが大数の法則で、収束するの本当の意味はここにあると思います。

欠損したら試行を続けることでその欠損の分上増しされてが返ってくる…というものでは決してなく、期待値は常に前後の結果に左右されないということです。

今回の記事の表はここからお借りしました。
期待値の理解を深める-LackLuckLifeさん
かなり分かりやすく解説してくださっているので、もしわからない部分があれば、こちらを見ていただいたくとよりいいかもしれません・

しかし、期待値はやはり立ち回りの軸として絶対的であるべきものです。
こちらの収束についての記事も、大変参考になりますので合わせて見ると参考になるのではと思います。。
収束問題に決着 -あふろパラダイスさん

あふろさんがおっしゃっているのは、収束とは、試行回数を重ねることで現実的に発生しうる結果がプラスの域まで確実に来るときのことなのかなと思います。
この「収束」を目指して、期待値を積み上げていくことが私達にできる唯一最強の立ち回りではないかと私は考えています。

おそらく質問者さんはこの収束についてを勘違いされているのではないかと思いますが、こうした勘違いをされている方が非常に多いのが実情だとも思います。

この記事で分からない部分や、いやここは違うんじゃないか?といったようなご意見があればコメント欄へ是非ぜひお願いします。
私も勉強になりますので!!(^^ゞ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 15

Trending Articles